平素よりお世話になっております。
私の大好きなゲームの一つに「pop'n music」という9つのまぁるいボタンをバシバシしばきまくる楽しいゲームがあるのですが、実は最新作が間も無く稼働開始するということで、公式サイトにてこんなことをやっていたりします。
『ポップン楽曲ジャンル 大大大募集!』 - 公募 | pop’n Cheers! project
ポップンミュージックというゲームは収録されている楽曲に「ジャンル」というものが付いているのが特徴で、その曲が大体どんな感じの曲なのかというのを分かりやすく表してくれています。
例えば、「ハウス」「テクノポップ」「ユーロビート」のように一般的な音楽ジャンルがそのまま付いたもの、「忍者メタル」「撫子ロック」「ハッピーハードコア」のように曲のイメージを様々な言葉で表したものなど多岐に渡ります。たまに「ニエンテ」「一揆」「野球のことがよくわかる」みたいな意味の分からないジャンルもあったりしますが。そしてそれがポップンミュージックの良さみたいなところもあったりします。
ジャンル名が蹴鞠…?
そんなポップンミュージックのジャンル名ですが、実は2014年に一度廃止されていまして、それ以降に登場した楽曲は曲名だけを表示するシステムになっていました。それが10年以上の時を経てついに復活!ということで、今までジャンル名が付いていなかった曲にも付けちゃおう!しかも公募にしちゃおう!というのが冒頭のキャンペーンです。
そして20年近く前からポップンをやっているおじさんこと私にとっては、公式のこの粋なキャンペーンは昔の思い出を蘇らせるにはあまりにも十分すぎるインパクトでした。「ジャンル名しか覚えていないから曲名を言われてもどの曲か分からない病」を患っているプレイヤーも今やどのくらい現存しているのか。
ということで、当時の楽曲たちを少しだけ振り返ってみようかなというのが今回の記事の主題になります。ジャンル名が廃止されていた各機種毎に何曲かピックアップして、どんなジャンル名が付くかについても考えつつ自由に書いてみます。なお、自分の癖(へき)に刺さる曲の話しかしないのは悪しからず。

2014年(11年前!!)発売の第22作目で、プロデューサーが我らがCEOに変わった影響か、ポップンシリーズとしての大きな転換点となった作品でもあります。
ジャンル名が廃止されたのは前述の通りですが、他にもキャラクターイラストのテイストが大きく変わったり、ハイスピ0.1刻みやHIDSUD+などのオプション追加、スコアの配点方式が変わったりもしました。
当時はあまりにも仕様が変わりすぎて困惑しまくってた記憶があります。ハイスピが0.5倍刻みだった当時は「BPM379の某曲とかどうすんねん!」となってましたが、この追加仕様によりポップンミュージックが明確に"現代のゲーム"に近づいたと言えるでしょう。
そんなラピストリアにて登場した曲たちについて少しだけ話したいと思います。なお、私の遅筆っぷりにより今回紹介するシリーズのジャンル名募集キャンペーンはとうの昔に終了しています。申し訳ございません。
・ベルガモット組曲
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まずは神曲をひとひら。ご存じwac氏作曲、常盤ゆう女史歌唱の早大コンビによる老舗の和定食のような安心感のある楽曲です。曲タイトルはおそらくドビュッシーの「ベルガマスク組曲」から?組曲要素は特にありません。
pop'n music7に登場した「カモミール・バスルーム」という曲の精神的続編のような立ち位置の楽曲で、同曲に付けられているジャンル名の通りいわゆるスウェディッシュポップと呼ばれる曲調の爽やかなボーカル曲です。担当キャラクターのリゼットはラピストリアの新規デザインによってちょっと大人びたような雰囲気に。ちなみにスウェーデン出身というキャラ設定もあったりします。
wac氏のファンボーイである私は、当時ラピストリアが稼働開始した時真っ先にゲーセンに行き、1クレ目の1曲目にこの曲をプレイしましたが、良い曲すぎて涙で画面が見えず、その後の2曲目でSTAGE FAILEDしたというエピソードがあったりなかったり。なんで常盤さんの歌はこんなに心に響くんでしょうね。「カモミール・バスルーム」や「ペパーミントは私の敵」というwac常盤コンビの過去の曲が歌詞にも友情出演したりしていて、古のBEMANIおじさんがエモクトロになってしまうには十分な威力を持ち合わせています。
そして肝心のジャンル名予想ですが、無難にいくなら「スウェディッシュ2」「ニュースウェディッシュ」とかなんでしょうが、wac楽曲に限ってそんな単純なジャンル名が付くわけが無いということで、「シトラス&サマー」とかどうでしょう?やっぱり夏の爽やかラブソングだし酸っぱさも必要だよね?ということで。はい次。
・Baby Sherry
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2曲目はまさかのボルテ曲。こちらはFLOOR INFECTIONというイベントで同KONAMI音ゲーのSOUND VOLTEXから移植された楽曲になります。元がボルテの収録曲とはいえ、しっかりとポップンのジャンル募集は行われている楽曲です。
こちらはボルテ界隈では特にめちゃくちゃ有名コンポーザーであるぺのれり氏作曲の楽曲で、ピアノを中心としたBPMの早い楽曲に定評があります。代表曲としては「Everlasting message」「Preserved Valkyria」など。
実は彼は三好啓太という別名義でも曲を書いていて、ボルテ曲とは打って変わってジャズ・フュージョン、シティポップ系の曲をたくさん書いていらっしゃいます。今回のBaby Sherryはどちらかというと三好啓太名義を思わせるジャジーな曲に仕上がっており、これまた私の癖にガン刺さりというわけですね。(三好啓太名義のオススメ楽曲は「Bet Your intuition!」「真昼どきのステラ」など)
ベルガモット組曲の時は触れてなかったんですが、この曲、譜面もめちゃくちゃ良いんですよね。元がボルテ曲なのでリズミカルに叩かせるのが上手いといえばそうなんですが、ハネリズムやトリルを本当に気持ちよく叩かせてくれます。中盤のピアノソロ地帯もリズムが忠実に再現されていてめっちゃノリノリになれるのでオススメ。
そしてジャンル名ですが、やっぱり歌詞から少し要素を取りたいですよね。曲名にも使われているシェリー(酒)はアルコール度数が高い割に飲みやすくすぐ酔っ払ってしまうため、女性が頼むと「今夜は帰りたくないわ」という洒落を意味するのだとか。な、なんてエッチオシャレな・・・。
というわけで私の予想は「ハイスピード駆け落ちジャズ」にしておきます。いやジャズってよりはフュージョンだろ!などのツッコミは受け付けません。え?そこじゃない?

ラピストリアに続く第23作目。圧倒的フランス感のあるタイトルとデザイン、そしてミミニャミのキャラデザもすごいロイヤルな感じに。
いろんなコンマイの大人の事情により(?)稼働期間が約1年と短かったシリーズで、実は私がサービス終了までちゃんとプレーした最後のシリーズだったりもします。ラスボス曲が登場する前に打ち切り的に稼働終了してしまったせいで良くも悪くも印象が薄いシリーズですね。自分のお気に入り曲を入れた専用カテゴリフォルダが作れたのは良かったなあ。
当時なりたて社会人プレーヤーとして、仙台やら名古屋やら横浜やらへ移動しながらゲーセンに通って必死に老いと戦っていた、そんなéclaleから2曲選んで語りましょう。
・HADROS GALE
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まずは超アッパーなサウンドの楽曲から。éclaleのメインイベントと言っても良い「ポップンオリジナル楽曲コンテスト☆大収録祭」という公募企画にて採用された、GALE担当のがるる氏とHADROS担当のふりらい氏による合作となっております。(公式サイトより)
この曲は私の癖に刺さるというよりは、本当にプレイするのが楽しいので今回選ばざるを得なかった楽曲です。募集ジャンル「レイヴ」の通り、イントロからアゲアゲなビートが始まり、声ネタやマシマシのシンセ、キメキメのブレイクも相まってEX譜面を叩くと飛ぶような快感を得られること間違いなしです。
中盤と終盤に入るふりらい氏のギターソロもめちゃくちゃ良くて、これをキー音外さないように叩けると本当に脳汁が止まりません。ユーロビートやレイヴはbeatmaniaにはよくあってポップンには意外と少ないというジャンルですが、その中でもギターが入ってくるのが新鮮でとても良い。
で、ジャンル予想。元々公募ジャンルとして「レイヴ」が設定されていて担当キャラクターもレイヴガールということでレイヴを入れないわけにはいきませんが、ユーロビートっぽさもある、ギター要素も入れたい、曲名もカッコ良い…どの要素を入れるか迷う!というわけで全部盛りの「エレクトリックユーロレイヴ」でお願いします。GALEって風みたいな意味でしょ?ほら、風属性と雷属性って一緒にされがちだし・・・。
・完全無欠の無重力ダイブ
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ここにきてひなビタ曲!日向美ビタースイーツのベース担当和泉一舞のソロ楽曲で、日向美ちくわ姫決定戦というBEMANI機種横断企画によって追加されました。この企画自体はいわゆるキャラ人気投票のような企画で、この曲を含むメンバーの楽曲をプレーすることで一番人気を集めたキャラのカバー曲が遊べるようになるというものでした。色々と物議を醸したりもしましたが、結局霜月凛が優勝を掻っ攫っていき、まり花のjet coaster girlをプレーする私の夢は露と消えたのでした・・・。という懐かしき思い出。
ポップンオリジナル曲がたくさんある中、他機種にも収録されているひなビタ曲をなぜあえて選んだかというと、あまりにも曲が良すぎるからです。個人的好みに刺さる度でいうとひなビタ曲の中でもぶっちぎりのNo.1。
ハイテンションでギャルなロックが代表曲だった今までのイブとは打って変わってゆったりとしたリズム&ブルース。ひなビタのストーリーについては私もそこまで明るくはないためあまり言及はしませんが、何故こういう曲ができたのか、そういった背景みたいなところもひなビタの面白さですよね。曲名や歌詞も、どこまでも飛んでいけそうなイブの無敵感を表しつつ、ちょっとだけダサカッコいいBメロの韻の踏み方が完璧すぎて、まさにイブのセンスはNo.1!
余談ですが、ポップンではEX41とやや優しめの難易度になっていますがギタドラのベースとドラム譜面はかなりテクニカルになっていて、それもまたキャラの設定に合っている気がしてとても良いです。(日向美ビタースイーツのドラム担当芽兎めうは凄腕ドラマーという設定)
そしてジャンル予想ですが…走れメロンパン=フォーエバーフレンズに代表されるように、ひなビタ曲は背景のストーリーが濃すぎて安易にジャンルを付けるのが難しい部分があります。ただイブの曲は割とシンプルめに付けられていることも多いので…ということを加味して「フライハイブルース」とかでどうでしょう。でもなんかこれじゃ無い感がすごいので、やはりひなビタ曲はもっと特殊な感じにしないとダメですね。教えてくれひなビタガチ勢の人!

シリーズ第24作目、通称「うさ猫」。スチームパンクをテーマとして、ナビゲーション用の新キャラクター「ナビくん」が登場しました。楽曲をプレーすることでその楽曲に応じた「熱血」「かわいい」「闇」などのパラメータが溜まっていき、ナビくんの性格が変わっていくという育成ゲーム要素もあったりします。女性ユーザー向けをより意識しているというのもあり、ペットというより攻略対象に近いナビ君を自分の好みに育てよう!という感じ。様々な人(?)格が現れるキャラということでCVは村瀬歩。あまりにも適役。
機能面でいうと今やお馴染みとなったロングポップ君やクリアランクシステム、ポップンクラスなどが実装されたのもこのシリーズです。この辺でさらに現代の音楽ゲームになった印象がありますね。
ただ、ポップンの良さといえばキャラクターやストーリーみたいなところがあったにも関わらず、うさ猫はどちらかというとナビくん全振りで、新キャラや新ストーリーが少なく残念という声も多いシリーズです。実際wac氏が新作ノスタルジアの方で忙しく、大型新人MarL氏が加入したとはいえ、サウンドプロデューサー業務を実質PON氏一人で回していたことも要因でしょうか。
この頃から私は転職によって仕事が一気に忙しくなり、段々とゲーセンからフェードアウトしていくことに。ラスボスのo†oどころかChaos:Qすらリアルタイムで拝むことなく無念の途中離脱となったシリーズになります。そのため収録曲全てから厳選した選曲ではないのでご容赦ください。
・羊皮紙の上の銀河
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まずはこれを選ばない訳にはいかないでしょう。私の敬愛するOSTER project氏作曲、そらこ氏歌唱のピアノ全開ポップスです。当時の新作ノスタルジアのデフォ曲からの移植で、同じOSTERそらこのタッグ曲で「恋と赤方偏移」という同じ宇宙モチーフの曲も収録されていたりします。ノスタルジアが稼働開始した当時、この曲をプレーするためだけに真っ先にゲーセンに行った記憶があります(二度目)。
OSTER project×女性ボーカル曲の真骨頂ともいえるおしゃれピアノ曲で、そらこ氏の透明感溢れる歌声も非常にマッチしていますよね。wac氏からのオーダーによる作曲だったこともあり、どこかwac節を感じられるフレーズやBPMの速さになっています。
この楽曲について、OSTER氏は以下のようなコメントを残していますが、140億光年という大きなスケールの中で輝く銀河のように、広いこの世で自分の創作物は生きた証を残しているんだよ、という歌詞はまさにノスタルジアのテーマソングと言っても過言ではありません。泣きメロも相まって曲を聞くといつでも泣ける自信があります。
もはやポップンの話ですら無くなってきましたが、そんな神曲にもジャンルがまだ付いていません。音楽ジャンル的にはこんな分かりやすいピアノポップスもなかなかないとは思いますが、色々とテーマ性のある曲なのでせっかくだから素敵なジャンル名を付けてあげたい感もあります。ということでジャンルは「ノスタルノーツ」でお願いします。
ノスタルジア初出曲、羊皮紙の上の銀河のような譜面(ノーツ)、アストロノーツで宇宙感も出すというトリプルミーニングで、個人的には今までの中で一番自信があります。(というか実際応募しました)これで普通にピアノポップとかだったら泣く。
・Fly far bounce
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またしてもノスタルジア曲!今一度この記事のタイトルを読み直せという感じですが、癖に刺さってしまった剣はどうしても抜けないということでお許しください。ご存じ猫叉Master氏作曲の跳ね回るようなピアノが特徴的なドラムンベース。ノスタルジアを代表する人気楽曲のためすぐに様々な機種に移植され、ポップンもその移植先の一つとなっています。
その人気たる所以はあまりにも軽やかなピアノのリフレインから始まる耳触りの良いメロディと、猫叉Master氏お得意のコンテンポラリー風味溢れるベースサウンドでしょう。コンテンポラリーネイションシリーズをプレイしてきたポップン老人には舌舐めずりが止まらない代物です。
wac氏が「あまりにも曲が楽しすぎて隠し曲にするのは勿体なかった」と語るほどの楽曲で、BEMANI Fan Siteの人気投票でも1位を獲得したことがあるほど、名実共に人気楽曲の名を欲しいままにしていました。
移植先であるポップンの譜面についても、猫叉Master楽曲あるあるの24分小階段やラストのトリルを除けば、レベルの割に比較的簡単で叩いていて小気味の良い配置が続く神譜面で、交換でノスタルジアへ移植されたHarmoniaと合わせて、お互いの1クレ目によく遊んでいた記憶があります。余談ですが同じKONAMI社のクイズゲーム、クイズマジックアカデミーでもBGMに選曲できたりします。
そしてジャンルですが、普通にいったらコンテンポラリーかドラムンベースを入れるのは鉄板でしょうが、羊皮紙の上の銀河と共にノスタルジアを代表する曲としての要素も入れたい。ということでちょっと普通ですが「ピアノノスタルジー」で。やっぱりこの曲ってノスタルジーみがめちゃくちゃあると思うんですよね。特にアウトロとか。6曲目だからアイディアが出てこなかったわけでは決してありません。
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はい。なんと気付いたら7000文字を超えていたということで、そろそろ終わらせないと公募期間の方が先に終わってしまいますので、この辺で終わりにします。これ以降のポップンシリーズは数クレ程度しかプレーしておらずほぼROM専というのもあり、みんなのジャンル予想をニヤニヤ見ながら紅茶でも飲むことにします。
もちろん本当はもっと取り上げたい曲もあるのですが、自分のポップンへの熱量が思ったよりもまだあったため泣く泣く割愛せざるを得なくなるという皮肉。先日見たEDPのポップンミュージックスペシャルフェスについての感想すらちゃんと言語化できていないというのに…土偶テクノとタブランベースリミの選曲めちゃくちゃ良かったですよね。
新筐体および新作の稼働をあと数週間に控えた今、自分もなんとかゲーセンに足を運ぶモチベーションを取り戻していきたいと思っています。そのためにはまず適度な運動と身体作りから。ポップンは遊びじゃないぞ!
というわけでポッパーの皆さんもそうじゃない方も、採用されたジャンル名の発表および新作の稼働を楽しみにしつつ、ポップンに収録されている神曲たちを聴いてみてくださいね。We love pop'n music!